第二回「細谷正充賞」発表

2019年10月7日 - ニュース

1日に200冊も発行される膨大な書籍の中で、昨年の8月〜9月の間に出版された書籍から、書評家細谷正充氏の手によって選出された面白い作品、一推しの作品を5作品ご紹介し、表彰いたします。

第2回 細谷正充賞授賞作(2019年)
・『火神子(ひみこ)』森山光太郎(朝日新聞出版)
・『ファミリーランド』澤村伊智(早川書房)
・『髪結百花』泉ゆたか(角川書店)
・『マーダーズ』長浦京(講談社)
・『跡とり娘』宮本紀子(角川春樹事務所)

書評家細谷正充氏は本の書評を中心に、帯のコメント、巻末の解説を手掛けられ、作家や各出版社の編集者から絶大な信頼を得ております。
自宅の書庫には17万冊という膨大な書籍が、来る者を圧倒させており、テレビメディアでも紹介されました。

毎日発行される書籍の中には、本当に面白い本が話題に上る前に埋もれていく姿に、出版の現場で作家の苦労、担当編集者の走り回る姿を知っているだけに、タイミングが悪かっただけで、そのまま埋もれて消えていく姿に残念な気持ちがいつも渦巻いていました。

微力ながらも自分でできる範囲で面白いと思った本をみんなに紹介したい。
そしてこれらの書籍にもっと光を当てたいと企画されたのが「細谷正充賞」です。

書評家細谷正充氏は、収入を本当に面白い作品のために購入し読破。
その結果が自宅の書庫17万冊という膨大な書庫にもなっています。

主催は一般社団法人文人墨客 理事の岩田健太郎です。
子どもの貧困は実は親の心の貧困、つまり読書の少なさから貧困になってしまうのではないかと。
それならばこの貧困を読書によって払拭し、そこから得られる知識によって人生を豊かにする足がかりにしてほしい。読書によって人とのつながりを改めて繋ぎ止めたい。
そんな思いから一般社団法人文人墨客を2年前に立ち上げました。

書籍による感動の復権を目指し、書籍の面白さをもっとアピールしようということで書評家細谷正充氏に相談したところ、名前を冠として「細谷正充賞」を設立したのが始まりです。

この「細谷正充賞」は出版社や書店主体の授賞式と違い、有志の集まりで運営されております。
スタッフはボランティアに近く授賞者の方々、担当の編集者の方々には賞状を差し上げることはできても賞金をお支払いできない旨を皆さんにお断りしながら、活動させていただいております。

■参考ムービー
第1回 細谷正充賞授賞作(2018年)
・『騎虎の将 太田道灌(上・下)』(幡大介/徳間書店)
・『宝島』(真藤順丈/講談社)
・『無暁の鈴』(西條奈加/光文社)
・『完璧じゃない、あたしたち』(王谷晶/ポプラ社)
・『うなぎばか』(倉田タカシ/早川書房)
➜【細谷正充賞】
 https://youtu.be/xhIB4REKHFo
 https://youtu.be/Lo3CUVkai2o

➜【17万冊の蔵書のジャングル細谷正充邸探訪!!】
 https://youtu.be/EgZfpKHcHNs

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